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こんにちは「わいんのお店萬」のソムリエです。
6月にワールドカップが始まったので、あらためてドイツワインを飲んでみるのも良いのではと思っています。
ワインの産地としては北限と言われるドイツです。北緯47〜52度の範囲で日本の近くでいうと樺太(サハリン)あたりになります。
冷涼な気象条件のため、赤ワイン用のブドウの栽培よりも白ワイン用のブドウの栽培のほうが多く行われています。全体の約75%が白ワイン用のブドウです。
ドイツでワインを造るには、温暖な地域の国々で造るよりもずっと手間がかかります。ドイツのぶどう畑の多くは、河の近くの急斜面にあります。そのため葡萄の収穫は機械を使うことができず、人の手によっておこなわれています。
河の近くの急斜面に畑があるということは、ドイツのぶどう作りにとってはとても大切なことです。昼のあいだ太陽光が河面に反射してぶどう畑にあたります。冷涼な気候のため日照量(熱量)が少ないのを補えるのです。
そして、秋には河からの霧のおかげで寒さをやわらげてくれています。また土壌も粘板岩質の畑では、日中の太陽熱を土が多く吸収するため、夜間の保温効果があり、ぶどう作りを助けています。
糖度の高いぶどうを作ることも良いワイン造りには大切なことの一つです。そのためドイツでは、ぶどうを完熟させるために遅摘みします。また、ぶどうの実に貴腐菌を付着させたり、凍らせたりして糖度を上げたりもします。貴腐菌を付けたものは、貴腐ワインといわれ菌の働きによって干しぶどうのような状態になった実を使って造るワインで「トロッケンベーレンアウスレーゼ」として、格付けされます。実を凍らせたものは、自然の状態で樹になったままブドウの実が凍結するまで待ち、凍った状態で収穫してワインを造ったもので「アイスヴァイン」として格付けされます。ぶどうの実はそのほとんど(約80%)が水分ですので、アイスヴァインや貴腐ワインはそのほとんどを使わずにワインを造るため、生産量も少なく、高価なものになります。
ドイツでは糖度が上がるほど高価なワインとされています。
しかし、最近では新しい格付けが導入されました。 「クラシック」と「セレクション」です。ともに一種類のぶどう品種で醸造され、セレクションは単一畑のぶどうから造られます。どちらとも上級辛口ワインです。
ドイツワインの一番の特徴はさわやかな酸味です。特にこれから夏に向けては、この酸味が心地よく感じられるようになります。
酸味の中にほんのりと甘いニュアンスのあるドイツワイン、この季節にあらためて飲んでみてはいかがでしょうか。 新たな発見があるかもしれません。